絵描きゴトキャンプゴト。

スズキサトルのイラストやアウトドア活動を紹介していくブログ。

ストーンブリッジフォールディングキャンドルランタン

皆さんまいどです!

今回は前から気なっていた折り畳み式の オールドキャンドルランタンをご紹介。
敬愛する田淵行男先生もあの黄色いテントの中でこれと同じ明かりを
見ていたのだろうか。。。

ランタン_00s
The StoneBridge Automatic Folding Candle lantern(ストーンブリッジフォールディングキャンドルランタン)

素材:真鍮/雲母
サイズ:218x122x111mm(収納時:21x122x177mm)
重量:508g
made in India
価格:6,800円(税抜)


この真鍮製のランタンはストーンブリッジ氏が1906年に製造してから
100年近く変わらぬデザインで現在も製造され続けています。

う~ん、夜は焚火の炎とこのくらいの明かりで十分なんだよね。
山ならヘッドライトもあるし^^;

ランタン_01s
オプションの革製ケースはUCOの専用キャンドルが3本収納。
ランタンとセットでアウトドア好きなお友達のプレゼントにいいかもしれない。
本体は折り畳みなのでとてもコンパクト。

ランタン_02s
展開はとても簡単で5秒くらい。
構造もシンプルで壊れてもこれなら自分で直せそう。
現地で応急処置的にでもいいから直せるって野外道具では意外と重要な要素。

ランタン_03s
製造国のインドは真鍮工芸の歴史は大変古く
多分どこかの町工場でコツコツと作ってるんだろうね^^

ランタン_04s
この耐熱性のある雲母製スクリーンはガラスよりも軽量で頑丈。
おかげでどんな強風でもローソクの炎は消えない。
実用的にも大変素晴らしい。

ランタン_05s
実はこのランタン。
安曇野市にある田淵行男記念館にスチール製のビンテージ版が展示してあります。

以前、ブッシュクラフト株式会社の相馬さんを記念館にお連れした際に
そのランタンが大変気になってたようで、いつか販売しようと思ってたらしいです。
ちなみに初回分は全て完売したようです。^^

ランタン_06s
最後、折りたたむときにひとつ注意して欲しいのが写真のように
一度、底のパネルを押さえながらサイドをたたむこと。
そうすれば雲母のスクリーンにキズが付きにくい。
まあ、でもこう言う物ってキズが付いたり多少凹んでも
またそれが味になっていいんだけどね^^;

詳しい仕様はこちらの"サバイバルJPさんのほうに載っているので
ご興味ある方は是非~^^


あと、撮影中近くにちょうどいい感じに伐採された灌木があったので
斧の柄にすることに。

随分前に愛用の斧の柄が割れてしまったのですが
ボク的にはそれはあまり残念なことではなく。
こういった不慮の出来事のおかげで自らの野外での経験と技術が上がるので
これはこれでいつも結果オーライだと思っている。

斧カスタム_01s
ブッシュクラフトナイフがあればバトニング等を駆使して
太い丸木からものの20分くらいでこのくらいまでは普通に削れる。
生木から削る場合、乾燥して木が収縮するのでその分も計算して形を整えて行く。
柄を斧の頭身の口に合わせるのが一番難しいところ。
ユルすぎてもキツすぎてもダメ。

斧カスタム_02s
で、形を整えて1~2日おいたらこんな感じに。
四角い板は楔用のパーツ。柄と同じ材質が好ましい。

ちなみに写真の斧頭はグレンスのスカンジナビアンフォレスト。
枝払いのシリーズで一番大きいタイプ。
野外でボクは薪割りもこれ1本でこなしてしまう。

斧カスタム_03s
先程の楔を打ち込んだらこのままある程度乾燥させる。
頭が少しでもグラつくようだったら作り直し。
がっちり嵌まってビクともしないようだったら最後に鉄の楔を打ち込む。

多分これ、斧頭の重量が850gもあるんで今回自作した柄のラインと
太さと長さのバランスを考るととても理想的な野外用斧が完成したと思う。
これでヘッドにハンマーが付いていればさらに完璧やねんけど。。。

いつか斧メーカーさんとブッシュクラフトに特化した野外用斧を作りたいな~^^;

斧カスタム_04s
仕上げに、滑り止め等を施して完成。
詳しい作り方は現在書いているボクのクラフト本に掲載予定~^^

斧カスタム_05s
刃香(はぐつ)
和式ブッシュクラフト的な日本古来からある斧カバー。
ボクは耐久性のあるシュロ縄で作っている。
既にロストカルチャー的存在になっているので
こんなの最近の林業の人も知らないのではないだろうか?

と、思っていたらまさかこの刃香が地元松本の刃物店で販売しているやないですか
。。。信州松本って凄い^^;
最近気になる鉈鎌や斧の頭だけとか売ってるし今度お伺いしてみようかな。

森脇刃物店さん


ではでは!

野生のククサ

皆さんまいどです^^

以前、葡萄杢のククサを制作しましたが、現在制作中のクラフト本のために
また新たなククサを制作しました。

ククサ03_01s
前回のモノより野性味が強いククサが完成。
ボクの指導でナイフを多少使い慣れた人なら2~3日で制作出来ると思う。

ククサ03_02s
裏を見るとその元の瘤の形がよく分かる。
自然がデザインした形そのままを生かすと不思議なことに手に持ちやすい。

瘤は芯の入ったまま置いて置くと必ず亀裂が入って割れる。。。
そうなると後々リカバーが大変。^^;
よくククサを制作している最中や完成してしばらく経ってから割れる原因は
ボクが見る限り乾燥し過ぎた材を使用したのがほとんどだと思う。

よく乾燥させなければならないのは、家具や工芸品などの加工部材の場合である。
こういった天然の瘤をククサにするには生木のうちに手早く作ったほうがいい。
また、中に虫がいるので一度、沸騰したお湯で茹でて殺虫しておくと尚いい。
入ったままだと中が穴だらけになる。
前に作った葡萄杢のククサでは中に虫がいたので穴だらけになった。。。^^;

ククサ03_03s
簡単な作り方の流れとしては
まず瘤を採取したら現地で手早く樹皮をナイフで剥ぐ。
写真は小学生の息子が皮を剥いでます。(ものの20分くらい)

ククサ03_04s
そしたら次に一日置かないうちに直ぐに中の芯をくり貫く。
ここが一番大事なところかもしれない。

時間が無い場合でも皮を剥いで芯をくり貫くところまで一気にやれば
後は多少日を置いても割れることはほとんどない。

他にもまだまだクラフト術のコツはたくさんあるのだけど
後は本に書こうと思う^^;

ではでは~!

BE-PAL10月号

お仕事のお知らせです。

小学館BE-PAL10月号連載
パルパーク・プロジェクトにて見開きイラストを描かせて頂きました。


今回のビーパルはバーベキュー特集。
秋ですな~^^

BE-PAL_10_02s.jpg
木工作家の長野修平さんが考案したファイヤープレスを元に
ボクがイラストで再現してみました。
これは完成するのが楽しみや~^^

ご興味ある方は是非々~♪

tuki_takibi_01s.jpg
「月と焚火」

こう言う風景が現代の子供も大人も必要なのではないだろうか。
先日、近所の公園のイベントで子供達に火打金と火打石の火熾し体験をさせてみたら
みんな夢中になって石を叩いて火花を散らしておりました。
先入観がないので一度コツを掴めば大人より上手く出来るかも^^

ではでは!

黒耀石(obsidian)

皆さんまいどです^^

ブッシュクラフトではよく登場する火打金と火打石ですが今回は
火打石(チャート)のほうを取り上げたいと思います。

簡単に言うと石に鉄を打ち付けて火花を散らして火を熾すのですが
石なら何でもいいのか?と言う訳ではなく。

チャートと言われる鉄よりも硬い石であることが重要です。
鉄を削るので同等かそれよりも硬いモース硬度5~7位が理想です。
瑪瑙や石英などは硬度7なので火打石によく使われる石です。

ちなみにダイヤモンドはモース硬度10です。
でも火打金で叩いたら多分割れちゃうけど。。。
硬いと強いは別の話で衝撃には大変弱いのです。

2017-08-28黒燿石01s
黒耀石(obsidian)

それでボクが散々、色々なチャートを火打石として試してみた結果
チャートの中でも黒耀石が最も火打石に向いていると思いました。

黒耀石を使って鏃や石器ナイフを作る人はいるけど
火打石に使っている人はあまり見かけません。

多分ボクが思うに瑪瑙や石英といった石に比べてモース硬度が5~5.5と低く
ギリギリ火花が散らせる硬さなのであえて試さなかったのかもしれない。
ただこの黒耀石には他のチャートにはない特徴があります。
またその特徴が火打石に向いている所以でもあります。

2017-08-28黒燿石02s
それはこの肉も切れるほど鋭く尖った断面です。
黒耀石より硬度の高い石は他にも沢山あります。
しかしそれらは全て火打金で叩いて使用して行くうちに角が削れてどうしても丸くなっていきます。
そうするととたんに火花が散らしにくくなります。

反面、黒耀石はその特徴からいくら叩いてもいつまでも面が尖ったままなので
石が持てないくらい小さくならない限り永続的に角を保つ事が出来ます。

火打石で重要なのは最初にも言いました硬さも大変重要ですが
それよりも重要なのが角がよく尖っている事なのです。

「角 とれて 打つ人もなし火打石」
昔の人は道具に例えてよく言ったもの。。。これこそまさにロストカルチャー。。。
色々意味が深いわ^^;

※黒耀石ですが石と言うより天然のガラスなので火打石として使用する場合
尖った破片や角で指を切らないよう十分注意して下さい。


2017-08-28和田峠03s
ちなみにボクの住んでる松本市から近くの霧ヶ峰周辺や和田峠は黒耀石の産地だったりします。
写真の巨大な黒耀石の塊は長和町の星糞峠(ほしくそとうげ)にある黒耀石体験ミュージアムのものです。
一緒に訪れた息子が黒耀石にやけに反応しているので、おお!石器にも興味があるのか!と思いきや。
マインクラフトと言うゲームに黒耀石が登場するので反応してるだけでした。
本物が見れてよかったな~息子よ^^;

2017-08-28和田峠02s
諏訪湖から星糞峠一帯には縄文時代、集落が群生していたらしく
彼らにとって黒耀石は物々交換としての貴重な収入源だったと思われる。
これだけ人が密集して住んでいたと言うことはさほどの争いも無く豊かな地域だったんやろうな~^^
こちらの地域では黒耀石のことを「星糞」と言っていたそうです。

※この一帯は私有地で勝手な鉱物等の採集は禁止になっています。
黒耀石はミュージアムショップのほうで購入できます^^
手のひらサイズで500円安い!


2017-08-28和田峠04s
まさにブッシュクラフトワークの原点と言ったところ。
ボクの和式ブッシュクラフトワークと通じるものがあるので
この辺りはもう少し掘り下げないとダメやね。。。今後の課題。

2017-08-28和田峠01s
星糞峠は大変自然豊かな素敵なところなので皆さん機会があれば
是非お出かけしてみて下さい。

この写真だけみたらフィンランドみたいや~もちろん行ったことないけど。。。^^;

ではでは!

フィールダーVol.35&たき火タープ

お仕事のお知らせです。

今月発売号のフィールダーVol.35の特集「自然界の毒ペディア」にて
植物の毒編のイラストを3点描かせて頂きました。
監修は薬学博士の船山信次先生です。

フィールダーVol.35「野生美食倶楽部」
出版社:笠倉出版
定価:750+税


フィールダーvol35_01s
今回、記事の食材にもなったヌートリアはロードキル(交通事故)の個体のようです。

※少し注意ですがロードキルの動物は往々にして病気やマダニなどの寄生虫を
媒介している場合があるので個体の状態を判断出来ない人は興味本位に
触ったり持ち帰ったりしないほうがいいと思います。

フィールダーvol35_02s
一般的にサイエンスイラストはCGで描いた感じのタッチが多いので
ボクは手描きの感触をいつもそれとなく意識しております。

ご興味ある方は是非々~!


あと、ブッシュクラフト株式会社さんから、出来たてホヤホヤの
「たき火タープ」が届きましたのでちょこっと紹介したいと思います。
監修はボクと大泉さん相馬さんが関わっております。
開発はトータルで約1年半くらい掛かりました。

焚火タープ_01s
たき火タープ
素材:Bush Craft Inc.製コットンキャンバス100%
サイズ:3m×3m
重量:3.7kg
ループ:21点
リング:13点


コットンキャンバス製の3m×3mの王道のブッシュクラフトタープです。
この手のタープは通常ループの数が17個ですが+4個増えて
より多様な張り方が可能です。
生地は防水加工では無いですが特殊な織り目による強力な撥水力があるので
その効果は永続的に続きます。

以前ボクのブログでもループの位置を踏まえた正方形のタープの基本を
紹介したけどあの頃はどこのメーカーさんもこのタイプのタープは
発売されていなかったな~。
まず既存のタープはシェルターを張ることを考えるとループの数と位置が全然ダメでした^^;
それはキャンプでの雨や日除けのオーニング的な使用としてしか
考えていなかったからだと思う。


焚火タープ_02s
箱のイラストはボクが担当させて頂きました。
ちなみに左上の「タープ・ティピー」はたきびタープ用にボクが考案した張り方です^^
正方形のタープなら誰でも簡単に張れるので皆さんもお試しあれ。

焚火タープ_03s
今回の監修でボクが特に指摘させて頂いたのがこのループの仕様です。
生地に直接、力の掛かる箇所は全て面で受け流すループとリングにしました。

生地に直接グロメット(ハトメ)のタープは点の部分で全ての力を受けてしまうので
どんなに頑丈な素材で作っても点の箇所に一定の力がかかれば簡単に破損します。
なのでボクの評価ではグロメットのあるタープは全て落第点です。

タープだけではなく、テント、バックパック等含め信頼を必要とする道具では
この「点」の要素があるものは全て避けたほうが無難です。

焚火タープ_04s
また、細かいところではロゴをあまり目立せないようにとご指摘させて頂きました。
メーカーさんに「ロゴを目立たせるな!」と言うのはとても言いづらい事です^^;
ただ、購入した方に末永く使って頂くなら目立つモノより飽きのこない
自然なデザインのほうがボクはいいと思いました。

あと、ブッシュクラフトやキャンプのみならず、クラフトフェアのような
野外イベント等のお店とかにもこのキャンバスタープは実用的にもいいと思う。

こちらのほうもご興味あるかたは是非~!
ではでは!

« Prev|Top|Next »

HOME

SUZUKI SATORU        スズキサトル

Author:SUZUKI SATORU        スズキサトル
かれこれ20年以上イラストレーターをしております。日本ではまだ馴染みの少ないブッシュクラフトワークを中心としたキャンプスタイルを絵本やイラストとともに提案しております。

『イタリア・ボローニャ
国際絵本原画展』
ノンフィクション部門
2011・2012・2013年度入選

日本理科美術協会会員

お仕事のご依頼、ご意見・ご質問等ございましたらお気軽にどうぞ♪

名前:
メール:
件名:
本文: