絵描きゴトキャンプゴト。

スズキサトルのイラストやアウトドア活動を紹介していくブログ。

ナイフの感想とそれぞれのフェザースティック。

皆さんまいどです^^

先日、ボクのお友達で『Bush Craft Inc.』社長の相馬拓也さんが
GO OUT CAMPにお店を出すと言う事でボクも少しですがお手伝いしに
行ってきました^^;それにしてもこう言うイベントのスタッフさんは
皆さんテキパキとよく動いて素晴らしいな〜。

皆さん様々な珍しい素敵なテントやタープを張られてて
ボクには眩し過ぎるくらいや^^;

goout_01s.jpg
「あら?あの人テント忘れちゃった見たいよ。。。」
今回いつものDDタープ+Biviサックで寝ようかと思ったけど…^^;
折角なのでお隣の相馬さんのベーカーテントへお邪魔させて頂きました。

goout_02s.jpg
今回とても日射しが強かったのですがキャンバステントの抜群の遮光性で
終始快適でした。いつもの野営に慣れてるボクには御殿のようなテント^^
しかもご飯まで作って頂いてお手伝いに来たのに何もすることなし
何しに来たんやろうボク^^;

ナイフ_01s
それで今回、焚火の焚き付けにお互いの持ち寄ったナイフで
フェザースティックをそれぞれ作ってみたところ、
同じナイフでも使い手によって結構な差があることが判明。

これは使うナイフとの相性や使い慣れてる慣れてないことも関係していたり
同じ木でも場所によってコンディションが違うなど様々な要因が考えられます。
ただボクと相馬さんが今回使ってみたら結果こうだったというだけで
他では全く違う結果かもしれないのでそこはご了承下さい^^;

なので面白そうなのでお互いのブログで記事を公開する事にしました。
これからブッシュクラフトワークを始められる方の参考にもなればと思います。
ボクは鋼材等の専門的なことはあまり詳しくはないので
使った感想だけを述べています。

相馬さんのブログはこちら(←ボクとはまた違った視点で大変面白いです。)

1・Bush'n Blade バーチバーク プーッコ(量産前バージョン)
2・バークリバー Bravo1 CPM S35VN ランプレス
3・バークリバー Bravo1 LT CPM 3V ランプレス
4・Bush'n Blade タキビナイフ(製品バージョン)
5・The Ray Mears Bushcraft Knife
6・G.M社 The TimberWolf Bushcraft Knife ティンバーウルフ ブッシュクラフトナイフ + サブナイフ:ESEE CANDIRU カンディル(コンベックス・カスタム)
7・Bush'n Blade タキビナイフ(オリジナルバージョン)
8・ESEE Izula (エシー イズーラ(ダマスカス))
9・MORA ウッドカービング 122
10・イーバリンプーッコテーダス カーボンスチール


1〜5のナイフが相馬さん所有のナイフで6〜10のナイフがボクのです。
特にボクのほうは何らかのアレンジまたはカスタムが入っています。

あと補足としてボクは基本スカンジ派で相馬さんはコンベックス派です。
この違いも使うナイフによって差が出てきました。
エッジ種類_01_s

コンベックスグラインド
ハマグリ型は刃持ちが大変優れているためハンティングナイフや
斧や剣鉈など切る割る力が強い物に多い。日本刀も同じ部類。
研ぐ場合、砥石に置いて研ぐと慣れていない人は丸刃になりやすいので
ポケット砥石による「鎌研ぎ」がオススメ。

スカンジナビアングラインド
北欧のナイフはこのタイプが比較的多い。
くさび形のV字のエッジ角は割る力も優れているが
切る場合、慣れていないと刃が思いのほか深く入る傾向がある。
利点としてエッジ角が直面なので研ぐのは楽です。

フラットグラインド
刃厚が薄いものが多いのでフォールディングナイフやツールナイフに
多く見られる。食べ物の調理など切っても割れて欲しくないものに大変向いている。
一番の利点はコンパクトで軽量なナイフが作れるということではないだろうか。
研ぐのは下手にいじらずタッチアップ程度で充分。

※記事写真では右側が相馬さんのフェザーステックで左側がボクです。
プーッコナイフ_01
1・Bush'n Blade バーチバーク プーッコ(量産前バージョン)

以前から気になっていたBush'n Bladeバーチバーク プーッコ。
今回初めて使わせて頂きました^^。

予想はしていたけどやっぱり吃驚するくらいの使いやすさ。
写真のフェザー具合を見ても分かる通り大変作りやすいです。
製作された大泉聖史さんご自身がブッシュクラフターでもあるので
このナイフが何の為に使うのかが明確なのでそれほど意識しなくても
上手くフェザーが出来ちゃいます。

あとこの白樺の革を何層にも重ねて作った美しいハンドルの持ち手も
大変素晴らしい。ボクはこんなに手に優しいナイフは今まで持ったことがない。

ブレードはスカンジとコンベックスの特徴の両方を併せ持つので
スカンジ派のボクとコンベックス派の相馬さんのフェザーも良くカールして
それほど違いはないように見える。

今まで狩猟等で様々なナイフを使って来られた相馬さんが
最近はこればかりお使いになっているのも頷ける。

一番目にこんな良いナイフを選んでしまって困ったものだ^^;


パークリバーナイフ_02
2・バークリバー Bravo1 CPM S35VN (ランプレス)
バークリバーのナイフはよく切れる良いナイフだと思う。
でもスカンジに長年慣れたボクには少し持て余す感じがして
なかなか良さを引き出せてないかも、、、^^;

ただ、コンベックスに慣れている人にこのナイフは最高の組み合わせでは
ないのだろうか?写真のフェザー具合もボクより使い慣れている
相馬さん(右)のほうが綺麗にカールしたフェザーを作られていると思う。

ボクの場合、いつも使い慣れているティンバーウルフナイフが
バターナイフのような感覚なので、バークリバー のナイフはブラボー1でも
ハンドルがやや小さく思えてしまう。握った際に手の中で余裕があるので
コントロールしやすい分、力がグッと入らない感じがある。
これも、ボクだけの問題でナイフの善し悪しとは関係ないと思う。

コントロールのしやすさは基本がハンティングナイフやからかな。


パークリバーナイフ_03
3・バークリバー Bravo1 LT CPM 3V (ランプレス)
こちらのブラボー1 LTもよく切れるナイフ。
この LTは前述のS35VNよりも幾分軽量なので
軽いのが好きな方はこちらのほうがいいかも知れない。
ただボクの場合、写真のフェザー具合(左)を見ても分かるように
相馬さんと比べてもこのナイフの素養を上手く引き出せていない…
う〜んちょっと悔しいな〜^^;

それはただバークリバーのナイフにまだ慣れていないだけかもしれないし。
一年ほどじっくり使い倒したらまた感想も変わるかもしれない。
もちろん良いナイフなのは間違いない。

ただこちらもやはり同じで刃厚の割にはハンドルがボクにはやや小さい。
または幅がもっとあればいいのかもしれない。
余計な心配だがアメリカ人はこのハンドル小さくないのだろうか?


焚火ナイフa_04
4・Bush'n Blade タキビナイフ(製品バージョン)
ボクは普段から使い慣れているのでとても扱いやすかった……と言うのは当然で^^;
元はこのタキビナイフ、ボクが大泉さんにオーダーして大泉さんがボクの為に
作ってくれたワンオフのナイフだったのだ!^^
なのでボクは自分の指先の様な感覚で扱えます。

それで今回製品バージョンを使わせて頂いたのですが殆ど変わりません。
あと相馬さんがボクのオリジナルのタキビナイフのほうが使いやすかったのは
たぶんボクが手研ぎで普段研いでるので若干ですが刃の角度が
コンベックスになっているからだと思います。

ちなみにこのナイフの名前がなぜタキビナイフという名前なのかと言うと
背の部分が火熾しのために必要な火打金になっているからです。
正式名称はフリントストライカーナイフまたはバイキングナイフともいいます。
主に男性よりも女性用だったようです。


レイミアーズナイフ_05
5・The Ray Mears Bushcraft Knife
実は今回、個人的に一番使ってみたかったナイフかもしれない。
まさにブッシュクラフトナイフの王道。
そして予想通りスカンジに慣れているボクには大変使いやすかったです。
と言うよりかなりいい。ボクにとっても合ってるスカンジブレードナイフ。
同じイギリスのティンバーウルフと似ているけど
ヘビー級とミドル級の違いぐらいあります。

コンベックス派の相馬さんはあまり好みじゃないナイフだったようで
ここでも合う合わないがフェザー具合に出てると思います。
出来るならもう少し使い込んでみたかった後ろ髪引かれるようなナイフ^^;


ティンバーウルフ_06
6・G.M社 The TimberWolf Bushcraft Knife ティンバーウルフ ブッシュクラフトナイフ + サブナイフ:ESEE CANDIRU カンディル(コンベックス・カスタム)
5年以上野外で酷使しているのでブレードのオオカミの刻印が消えてるな^^;
ある意味、ボクのブッシュクラフトワークのスタート地点でもあるし
今現在でもこれを超えるブッシュクラフトナイフはボクの中ではないです。
もちろん長年使い慣れているという補正も掛かっていますが
他のブッシュクラフトナイフでは無理だったことも、大概は難なく出来ちゃいます。

刃はスカンジですが長年研いでるのでブレードが若干コンベックス気味に
なっています。なのでコンベックス派の相馬さん(右)も初めてなのに
いい感じにフェザーが出来てます。

もしこれを超えられるナイフがあるとしたら、ボクがナイフ作家さんに
直接オーダーしてオリジナルでこしらえたものしかないと思う。

あとこのティンバーウルフナイフ。特徴として物を割る力があり過ぎて
リンゴなどの食べ物は少し刃が入るだけで真っ二つです^^;
なのでサブのナイフが必要になります。

ボクはESEEのカンディルをコンベックス刃にカスタムしてシースにくっつけて
使っております。なぜブレードをわざわざコンベックスにしたかと言うと
肉を切ったり魚を捌くのはやっぱりこちらのほうがいいのですよ^^

小さいながら刃厚が4ミリあるのでバトニング、フェザースティックも難なく
こなしちゃいます。ESEEのナイフの中で一番好きなナイフかも知れない。

※ESEEのカンディルのサブシースはボクのオリジナルです。

焚火ナイフb_07
7・Bush'n Blade タキビナイフ(オリジナルバージョン)
オリジナルと製品バージョンの違いは革紐の有無とシースのデザインが
若干違うだけでほぼ同じです。大泉さんの作るナイフは日本と北欧の
テイストが上手く融合していてこれこそ和式ブッシュクラフトナイフと
言えるんじゃないだろうか。

あと相馬さんがボクの使い込んだタキビナイフのほうが新品のタキビナイフよりも
フェザーが作りやすいと言って頂いたのは研いだボクも嬉しい評価やで〜^^

ナイフ_08
8・ESEE Izula エシー イズーラ(ダマスカス)
この中では唯一のフラットグラインドのナイフ。
写真を見ても分かるように相馬さん(右)はこのイズーラは苦手のようです^^;
基本はサバイバルナイフなのでバトニングや調理も全てにおいて
そつなくこなします。ただ、それは裏を返せば特化した部分がないとも言えます。

利点としてこのようなワンピースナイフはハンドル材がない分
厚さが大変薄くコンパクト軽量で携帯性に優れているので
サブナイフ的な感じでひとつあるといいです。

しかし、ボクもいつもの感じより若干フェザーが良くないので
この木には向いてないのか?

※写真の革製シースはボクのオリジナルカスタムです。

モーラナイフ_09
9・MORA ウッドカービング 122(ハンドル・カスタム)
ティンバーウルフがバトニング番長ならこっちは隠れたフェザースティック番長。
元々ウッドカービングに特化したナイフなのでフェザーを作るのに大変向いている。
トライスティックを作るならこの ウッドカービング 122は最強ではないだろうか。
ブッシュクラフト的にはこれとハンドハチェットのコンビも面白いかもしれない。

※写真の革製シースはボクのオリジナルです。

イーバリン_10
10・イーバリンプーッコテーダス カーボンスチール
安いナイフはダメだという先入観を改めさせられるようなナイフ。
写真のフェザー具合もボクと相馬さん、お互いに良い感じのフェザーが
出来ていると思う。フルタングではないがバトニングも申し分無くこなしてくれる。
実はこのナイフ、大泉さんの紹介なのだが
箱出しから吃驚するような切れ味に吃驚した覚えがある。

しかもフィンランド製なのに1380円とはありえない価格。
オピネルとかより安いやない?^^;
ボーイスカウトとか野外学習で大活躍^^


イズーラフェザー_01s
後日、あまり調子の良くなかったESEEイズーラですが、
いつものように、革砥で少しストロッピングしてやって意識してやれば
写真の様な細かい綺麗なフェザーが難なくできました^^

やはりボクが思うに結局は使い手がナイフの素養を経験や技量で上手く引き出して
使いこなしているか否かに尽きると思います。

最後まで読んで頂いた方ありがとうございます。
それにしても今回は長かった^^;

ではでは!

※ナイフを扱う場合、怪我をしないよう必ず革の手袋して下さい。

« クラフトピクニック2015|Top|モノ・マガジン2015年10月16日情報号 »

コメント

こんばんは。いつも参考にさせて頂いてます。
ナイフの考察は興味深いですね。
どんなにいいナイフだろうと使用者が使い方を
熟知していないとまるで役にたたないんだなー、
と改めて感じました。

ところで質問なんですが、
1枚目の写真でタープの設営に使用しているポールは
何処のメーカーで何cmのものを使っているのでしょうか?

ポールの件

dAi #さん

記事のほう読んで頂きありがとうございます^^

人もそれぞれ得意不得意があるのでナイフや道具も普段の自分の使い方に
合わせると余り良い結果ではない事が多いです。
しかし、こちらがその道具に合わせて良さを引き出すと
見違える様に使いやすくなったりします。
またそこが面白かったりしますが^^;
なのでボクは普段から使い慣れている道具が一番だと思います。

>何処のメーカーで何cmのものを使っているのでしょうか?
エバニューさんの「RT タープポール ブラック 250」です。
長さは3本繋ぎの180〜250cmまで調節可能で収納サイズは74cmです。
強度、重量、価格の非常にバランスが優れているポールですが
人気のようで現在どこも売り切れのようです…。

この手のブラックでアルミでメーカーさん等のロゴやマークが
入っていない普通のポールって意外とないんですよね。

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SUZUKI SATORU        スズキサトル

Author:SUZUKI SATORU        スズキサトル
かれこれ20年以上イラストレーターをしております。日本ではまだ馴染みの少ないブッシュクラフトワークを中心としたキャンプスタイルを絵本やイラストとともに提案しております。

『イタリア・ボローニャ
国際絵本原画展』
ノンフィクション部門
2011・2012・2013年度入選

日本理科美術協会会員

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