Spyderco Hundred Pacer C225GP Fixed Jonny Liao design
皆さんまいどです!
最近時間があっという間に過ぎていく…^^;
以前、関のナイフショーで知り合ったJonny Liao 氏からナイフをデザインしたので
よかったら使って見て~!
と、遥々台湾から僕の元へ新作ナイフが届いたので、一通り野外で使用した感想を
書きたいと思います~。
ちなみにJonny さんは地元台湾でナイフショーを主催したりスパイダルコ社の
ナイフ(Hundred Pacer C225GP)のデザインをしていたりしているプロのナイフ
デザイナーで、僕とはナイフ友達でもある。

Hundred Pacer C225GP Fixed (ハンドレッドペーサー)
鋼材: CPM-3V
ブレードタイプ: スカンジグラインド/フルタング(ストーンウォッシュ加工)
刃長:100mm
刃厚:3.5mm
ハンドル材:マイカルタ
シース:カイデックス
デザイン:Jonny Liao
製作:Afonchenko knives(ウクライナ)
スパイダルコタイプのブッシュクラフトナイフと言ったほうがよいのだろうか。
ブレードにはサムホールの穴があるがライナーロック(折畳み機構)はオミットした
フルタング仕様である。
このストーンウォッシュ加工も味があってボクが好きな質感である。
ブレードの蛇の頭のマークはJonny 氏がデザインした証のマーク。

刃先の形状はやや反っており、ブッシュクラフトナイフと
ハンティングナイフの中間的な感覚。
日本のアイヌのように台湾にも先住民の部族がいくつかあり、
この切っ先が反るタイプの刃物は泰雅族(タイヤル族)や
太魯閣族(タロコ族)の蕃刀(ばんとう)によく似ている。
標準で質のいいカイデックスのシースが付属しているのだが、
オプションでもうひとつ面白いシースが入っていた。

最初に見た印象は民族的な要素を感じるとてもかっこいいデザイン。
ブッシュクラフトが好きな人には大変好まれそうな質感。
写真の鹿角の根付と紐はアイヌのマキリと同じ固定法を参考に
ボクがカスタムしてみた。

当時の先住民は工作機械などないので写真のような手で彫った素朴な質感や
装飾的な物が多い。(※松本民芸館所蔵)
マキリもそうだがアジア圏の刃物はベルトに固定するよりも帯や紐で結ぶ
タイプの鞘がほとんど。

写真の蕃刀は排湾族(パイワン族)のもの。(※松本民芸館所蔵)
泰雅族と違い刃先は真っすぐなものが多い。


木と木の反発を利用してナイフをロックする独特な構造なのだがこれが
本当に良く出来ている。
裏側はウォーターフォーミング仕様の厚革となっていてこちらも丁重な作り。
製作の際は手間がかかると思われるので販売の場合はオプションかもしれない。

形状は全く違うが僕がデザイン監修したブッシュクラフトナイフの野槌(ノヅチ)
と比較してみると面白い。
刃の長さからエッジラインの幅、スカンジグラインド(直刃)、チョイルの位置など
細かい部分の共通点が多い。
使用目的が同じ領域だと国や地域が違っても似たような思考になってくるのかも
知れない。

刃厚は3.5mmだがこの程度の薪なら苦もなくバトニングで割れる。

スカンジグラインドと3Vの鋼材でフェザースティックもサクサク作れる。
切れ過ぎてフェザーを切り落としてしまうこともしばしば。
流石プロがデザインしただけあって全体的にとてもいいナイフだと思う。
ただ、使用した際に個人的に少しだけ気になったところが2箇所あった。

まずこのサムホール(穴)。
デザイン的にはスパイダルコの流れを表現しているのだと思う。
ただ、ライナーロックを既にオミットしているのなら無くてもいいのかな~
とも思ってしまうが、このあたりは人により好みが分かれるところだろう。

あと実用で使用する場合、このハンドルとタングとの若干の隙間が
気になってしまった。
ここはクラフトでもゴミ等が入りやすい部分でもある。
また狩猟等で獣を解体したりスキナーナイフとして皮剥ぎをしたりする場合に
油や肉が詰まりやすいのでこの隙間は出来れば埋めたほうがいいかもしれない。
とは言え、大変完成度が高くスパイダルコのなかではこのナイフが
最もブッシュクラフトに向いているナイフと言えると思う。

日本に送られて来た際にこのコーデュラ製の専用パウチにナイフが入っていたのだが
これがよく考えられていて中にクッション材が入っており移動の際のナイフの
収納にとてもオススメだと思った。
でも日本では販売してないのかな~と思いきや山下刃物店さんで売ってるやない!
写真は大ですが小さいのもあるみたい^^
山下刃物店さん
Jonny Liao企画 コーデュラ製ナイフパウチ
ご興味ある方は是非々~
ではでは!
最近時間があっという間に過ぎていく…^^;
以前、関のナイフショーで知り合ったJonny Liao 氏からナイフをデザインしたので
よかったら使って見て~!
と、遥々台湾から僕の元へ新作ナイフが届いたので、一通り野外で使用した感想を
書きたいと思います~。
ちなみにJonny さんは地元台湾でナイフショーを主催したりスパイダルコ社の
ナイフ(Hundred Pacer C225GP)のデザインをしていたりしているプロのナイフ
デザイナーで、僕とはナイフ友達でもある。

Hundred Pacer C225GP Fixed (ハンドレッドペーサー)
鋼材: CPM-3V
ブレードタイプ: スカンジグラインド/フルタング(ストーンウォッシュ加工)
刃長:100mm
刃厚:3.5mm
ハンドル材:マイカルタ
シース:カイデックス
デザイン:Jonny Liao
製作:Afonchenko knives(ウクライナ)
スパイダルコタイプのブッシュクラフトナイフと言ったほうがよいのだろうか。
ブレードにはサムホールの穴があるがライナーロック(折畳み機構)はオミットした
フルタング仕様である。
このストーンウォッシュ加工も味があってボクが好きな質感である。
ブレードの蛇の頭のマークはJonny 氏がデザインした証のマーク。

刃先の形状はやや反っており、ブッシュクラフトナイフと
ハンティングナイフの中間的な感覚。
日本のアイヌのように台湾にも先住民の部族がいくつかあり、
この切っ先が反るタイプの刃物は泰雅族(タイヤル族)や
太魯閣族(タロコ族)の蕃刀(ばんとう)によく似ている。
標準で質のいいカイデックスのシースが付属しているのだが、
オプションでもうひとつ面白いシースが入っていた。

最初に見た印象は民族的な要素を感じるとてもかっこいいデザイン。
ブッシュクラフトが好きな人には大変好まれそうな質感。
写真の鹿角の根付と紐はアイヌのマキリと同じ固定法を参考に
ボクがカスタムしてみた。

当時の先住民は工作機械などないので写真のような手で彫った素朴な質感や
装飾的な物が多い。(※松本民芸館所蔵)
マキリもそうだがアジア圏の刃物はベルトに固定するよりも帯や紐で結ぶ
タイプの鞘がほとんど。

写真の蕃刀は排湾族(パイワン族)のもの。(※松本民芸館所蔵)
泰雅族と違い刃先は真っすぐなものが多い。


木と木の反発を利用してナイフをロックする独特な構造なのだがこれが
本当に良く出来ている。
裏側はウォーターフォーミング仕様の厚革となっていてこちらも丁重な作り。
製作の際は手間がかかると思われるので販売の場合はオプションかもしれない。

形状は全く違うが僕がデザイン監修したブッシュクラフトナイフの野槌(ノヅチ)
と比較してみると面白い。
刃の長さからエッジラインの幅、スカンジグラインド(直刃)、チョイルの位置など
細かい部分の共通点が多い。
使用目的が同じ領域だと国や地域が違っても似たような思考になってくるのかも
知れない。

刃厚は3.5mmだがこの程度の薪なら苦もなくバトニングで割れる。

スカンジグラインドと3Vの鋼材でフェザースティックもサクサク作れる。
切れ過ぎてフェザーを切り落としてしまうこともしばしば。
流石プロがデザインしただけあって全体的にとてもいいナイフだと思う。
ただ、使用した際に個人的に少しだけ気になったところが2箇所あった。

まずこのサムホール(穴)。
デザイン的にはスパイダルコの流れを表現しているのだと思う。
ただ、ライナーロックを既にオミットしているのなら無くてもいいのかな~
とも思ってしまうが、このあたりは人により好みが分かれるところだろう。

あと実用で使用する場合、このハンドルとタングとの若干の隙間が
気になってしまった。
ここはクラフトでもゴミ等が入りやすい部分でもある。
また狩猟等で獣を解体したりスキナーナイフとして皮剥ぎをしたりする場合に
油や肉が詰まりやすいのでこの隙間は出来れば埋めたほうがいいかもしれない。
とは言え、大変完成度が高くスパイダルコのなかではこのナイフが
最もブッシュクラフトに向いているナイフと言えると思う。

日本に送られて来た際にこのコーデュラ製の専用パウチにナイフが入っていたのだが
これがよく考えられていて中にクッション材が入っており移動の際のナイフの
収納にとてもオススメだと思った。
でも日本では販売してないのかな~と思いきや山下刃物店さんで売ってるやない!
写真は大ですが小さいのもあるみたい^^
山下刃物店さん
Jonny Liao企画 コーデュラ製ナイフパウチ
ご興味ある方は是非々~
ではでは!