ブッシュクラフトナイフをデザインする。
皆さんまいどです^^
実は先日、ナイフ作家の松田菊男さんから是非一緒にブッシュクラフトナイフを
作りませんかと、大変光栄な依頼がありました。
お忙しいなかわざわざ岐阜県関市から松本まで起し頂いて大変恐縮です^^;
実際にお会いしてみてお話を聞くとキクさん(以後キクさん)曰く、
今回ブッシュクラフトナイフを作ってみたいんだけど
実際のところ「ブッシュクラフト」って自分じゃよくわからん。
と、率直に仰って頂いてボクは大変正直な方だなと思ました。
関で何十年も数々の種類の刃物を作ってきた方がそう仰るくらい
確かにブッシュクラフトナイフってちゃんと説明できる人は少ないと思う。。。^^;
ブッシュクラフトナイフとして必要な要素、特徴等を簡単に説明させて頂きました。
でもボクなんかよりキャリアも年齢も上なのに下の者の意見を素直に聞けるなんて
見習わなければ。。。いけないと思った^^;

それで、そのお会いした際に参考に。と、持って来て頂いたナイフが
とんでもない代物でした^^;
キクさんはナイフ作家さんでもあるのですが本業は
関で40年以上のキャリアを持つブレイド研削専門の職人さんなのです。
なのでそんな方が刃を付けた刃物は。。。そりゃ凄いです。

松田菊男 作 青北風(あおぎた)
刃長:145mm
全長:270mm
刃厚:4mm
鋼材:SPG2(積層)
ブレード:コンベックス/フルタング
ハンドル:G10
シース:カイデックス
価格: 65,000円 (税込)
まず使った感想ですが、驚異的な切れ味にビックリです。
自然木の硬い枝でのフェザースティックが何の抵抗もなく包丁のように
スーと引けちゃいます。
正直、ボクの持っているナイフの中で一番切れると思う。。。^^;
先日の斧の柄を作るときこれがあったら楽ちんやったな。。。
この青北風はアウトドアユース向けに制作されたようですが、
クラフトよりもハンティングナイフの要素が強い感じを受けました。
ちょっとした剣鉈くらいの印象。
でも、その大きさの割にはとても軽量なので扱い易いです。

あとこのSPG2(スーパーゴールド2)なんだけどよく高級包丁に使われてる
鋼材だけあって青紙くらい永切れするくせにめちゃめちゃ研ぎやすい。
欠けても、研ぎやすいからまたすぐ刃が付く。
刃物としては大変理想的な鋼材かもしれない。
ステンレスハイスなので錆びにくいしね。
ただ、キクさん的には硬い木を相手にボクが想定するような
バトニング等ハードな使い方をするブッシュクラフトナイフとして考えると
ちょっとSPG2では硬度が足りないかなとも言っていたので
今回ボクと作るブッシュクラフトナイフには別の鋼材が使われることになると思う。
この辺りは餅は餅屋さんに任すつもりだ^^;

ボクがとても感心したのがこの一刀彫りのような独特なハンドル。
多分これ手の大きさ関係なく誰が持っても握りやすいと思う。
ボクは太いハンドルが好みなんだけど。
このハンドル細めの割にどんな持ち方をしても指がどこかに
乗るというか吸い付く感じでフィット感が大変素晴らしい。
このハンドルはこのまま採用したいと思いました。

このナイフにはコンパクトに収納出来るナノストライカーも付属してるけど
せっかちなボクには展開するまでのアクションが少し多いかな。。。^^;
なのでボクの考えるブッシュクラフトナイフでは
オリジナルのストライカーを考えてます。

キクさんのナイフにはベルトにワンタッチで着脱出来る
CUTAWAY社のドットロックが標準装備。
これを使う場合はシースは横挿しのほうがいいかもね。

ただ、ボクは腰回りがゴテっとするのが嫌なので普段から
ベルトにはナイフ類は付けない。
パラコードか真田紐が1本あれば事足りるからだ。
ベルトをしなくてもいいので現場でどんな刃物にも直ぐに対応出来てしまう。
昔の日本人はみんなベルトなんかしてなかったし。。。^^;

とてもいいナイフなのだがブッシュクラフトナイフなのか?
と言われると少し違うと思いました。
ブッシュクラフトナイフの特徴としてハンドル材に木や骨。
シースには革など天然素材を使用している物が好まれるのは
ナイフ自体がハードな印象があるため見た目のソフト感が大変重要な要素だと思う。
北欧のプーッコなどはまさにそんな感じである。
今回ボクはそういった天然素材を使わなくてもあえて最新の素材を使って
ハードな印象を与えないナイフを考えている。
ブッシュクラフトナイフこそそういう面白い事が出来るジャンルのナイフだと思う。
でも結局はどんなナイフを使ってもその人が一番使いやすいナイフが
その人にとって一番いいナイフだと思います^^
ではでは!
実は先日、ナイフ作家の松田菊男さんから是非一緒にブッシュクラフトナイフを
作りませんかと、大変光栄な依頼がありました。
お忙しいなかわざわざ岐阜県関市から松本まで起し頂いて大変恐縮です^^;
実際にお会いしてみてお話を聞くとキクさん(以後キクさん)曰く、
今回ブッシュクラフトナイフを作ってみたいんだけど
実際のところ「ブッシュクラフト」って自分じゃよくわからん。
と、率直に仰って頂いてボクは大変正直な方だなと思ました。
関で何十年も数々の種類の刃物を作ってきた方がそう仰るくらい
確かにブッシュクラフトナイフってちゃんと説明できる人は少ないと思う。。。^^;
ブッシュクラフトナイフとして必要な要素、特徴等を簡単に説明させて頂きました。
でもボクなんかよりキャリアも年齢も上なのに下の者の意見を素直に聞けるなんて
見習わなければ。。。いけないと思った^^;

それで、そのお会いした際に参考に。と、持って来て頂いたナイフが
とんでもない代物でした^^;
キクさんはナイフ作家さんでもあるのですが本業は
関で40年以上のキャリアを持つブレイド研削専門の職人さんなのです。
なのでそんな方が刃を付けた刃物は。。。そりゃ凄いです。

松田菊男 作 青北風(あおぎた)
刃長:145mm
全長:270mm
刃厚:4mm
鋼材:SPG2(積層)
ブレード:コンベックス/フルタング
ハンドル:G10
シース:カイデックス
価格: 65,000円 (税込)
まず使った感想ですが、驚異的な切れ味にビックリです。
自然木の硬い枝でのフェザースティックが何の抵抗もなく包丁のように
スーと引けちゃいます。
正直、ボクの持っているナイフの中で一番切れると思う。。。^^;
先日の斧の柄を作るときこれがあったら楽ちんやったな。。。
この青北風はアウトドアユース向けに制作されたようですが、
クラフトよりもハンティングナイフの要素が強い感じを受けました。
ちょっとした剣鉈くらいの印象。
でも、その大きさの割にはとても軽量なので扱い易いです。

あとこのSPG2(スーパーゴールド2)なんだけどよく高級包丁に使われてる
鋼材だけあって青紙くらい永切れするくせにめちゃめちゃ研ぎやすい。
欠けても、研ぎやすいからまたすぐ刃が付く。
刃物としては大変理想的な鋼材かもしれない。
ステンレスハイスなので錆びにくいしね。
ただ、キクさん的には硬い木を相手にボクが想定するような
バトニング等ハードな使い方をするブッシュクラフトナイフとして考えると
ちょっとSPG2では硬度が足りないかなとも言っていたので
今回ボクと作るブッシュクラフトナイフには別の鋼材が使われることになると思う。
この辺りは餅は餅屋さんに任すつもりだ^^;

ボクがとても感心したのがこの一刀彫りのような独特なハンドル。
多分これ手の大きさ関係なく誰が持っても握りやすいと思う。
ボクは太いハンドルが好みなんだけど。
このハンドル細めの割にどんな持ち方をしても指がどこかに
乗るというか吸い付く感じでフィット感が大変素晴らしい。
このハンドルはこのまま採用したいと思いました。

このナイフにはコンパクトに収納出来るナノストライカーも付属してるけど
せっかちなボクには展開するまでのアクションが少し多いかな。。。^^;
なのでボクの考えるブッシュクラフトナイフでは
オリジナルのストライカーを考えてます。

キクさんのナイフにはベルトにワンタッチで着脱出来る
CUTAWAY社のドットロックが標準装備。
これを使う場合はシースは横挿しのほうがいいかもね。

ただ、ボクは腰回りがゴテっとするのが嫌なので普段から
ベルトにはナイフ類は付けない。
パラコードか真田紐が1本あれば事足りるからだ。
ベルトをしなくてもいいので現場でどんな刃物にも直ぐに対応出来てしまう。
昔の日本人はみんなベルトなんかしてなかったし。。。^^;

とてもいいナイフなのだがブッシュクラフトナイフなのか?
と言われると少し違うと思いました。
ブッシュクラフトナイフの特徴としてハンドル材に木や骨。
シースには革など天然素材を使用している物が好まれるのは
ナイフ自体がハードな印象があるため見た目のソフト感が大変重要な要素だと思う。
北欧のプーッコなどはまさにそんな感じである。
今回ボクはそういった天然素材を使わなくてもあえて最新の素材を使って
ハードな印象を与えないナイフを考えている。
ブッシュクラフトナイフこそそういう面白い事が出来るジャンルのナイフだと思う。
でも結局はどんなナイフを使ってもその人が一番使いやすいナイフが
その人にとって一番いいナイフだと思います^^
ではでは!