絵描きゴトキャンプゴト。

スズキサトルのイラストやアウトドア活動を紹介していくブログ。

常念岳〜蝶ヶ岳〜日帰り登山(※注)

皆さんまいどです^^

先日、開発中のトレッキングポールの耐久性テストと
足の具合を兼ねて常念岳と蝶ヶ岳を日帰りで行ってきました。

ボクが山行のトレーニングのためによく利用する
この三股〜常念岳〜蝶ヶ岳〜三股の周回ルートは
地元の健脚の皆さんも良く登っておられるコースで
地図で上から見ると丁度三角形になります。


(※注)このルートを日帰りする場合、それ相応の体力と気力が必要です。
天候や個人差にもよりますが、時間内に下山出来ない場合があるので
もし挑戦するならツェルト等のテン泊か小屋泊が出来るくらいの装備は
持って行ったほうが賢明です。
また前常念岳と常念岳山頂から蝶ヶ岳方面へ降りる急登の岩場は安全のため
ヘルメットを着用したほうが無難だと思います。
もちろん三股の出発は早朝の3:00〜くらいがいいです。
荷物の重さも10k前後にしておかないと後半響きます。


常念岳01s
常念岳の山頂で飲むコーラが一番美味しい。。。^^

始めにこのルートは大変エネルギーを消耗しやすいです。
日帰りの場合、携帯食は普段の2〜3倍は持って行って下さい。
それ程お腹空いてなくてもその都度口に入れる感じで丁度いいです。
この辺りはハンガーノックを起こしやすいです。

常念岳02s
今回のルートの一番の難所と言ったらこの常念岳から蝶ヶ岳までの
稜線かも知れない。途中いくつものピークがあってそのひとつひとつが
普通の低山くらいの高低差があります。

なので三股から前常念岳ルートを上がって常念岳まで登り切った後
この稜線をその日の午後14:00頃までに余裕をもって超えられるかどうかで
日帰り登山が可能か決まると言っても過言ではないと思う。
一般的には常念小屋から蝶ヶ岳ヒュッテまでが1日の無理の無いルート。
その逆も同じくらい。

また、このルートは写真のように浮き石も大変多く高低差もあり道も狭いので
トレランのような走れる箇所はあまり無いと思ったほうがいいです。
この時期は蝶槍辺りまで蜂のような大きさのブユ王国なので^^;
特に女性はお顔を噛まれると大変なので何らかの虫対策はしといたほうがいいです。
ボクの場合は山へ入る前にパイプを燻らすので耳の先っぽ以外は殆ど被害なし。

蝶ヶ岳稜線01s
稜線の途中で美しいお花さんに遭遇、ひと時の安らぎ^^;
この日は大変な猛暑だったので水を3L担いで上がりましたが途中足りなくなって
蝶ヶ岳ヒュッテで水を1L補給。
夏は日帰りの場合、最低でもトータル4L以上は必要です。

キアゲハs
ちょっと驚いたのは標高2600メールぐらにいたキアゲハさん。
一般的なキアゲハにしてはとても小さくギフチョウくらいの大きさ。
長距離アスリートのアサギマダラさんもこのくらいまでよく飛んでくるけど
キアゲハでここまで来るって相当な規格外というか何というか、、、
健脚ならぬ健羽じゃない?
どうやらニッコウキスゲがお好きらしい^^

奥穂s
このコースで日帰りだと写真を撮ったり、ゆっくり出来ないので
人にはあまりオススメ出来ないです^^;

自分の山行での基本的な体力とメンタルを上げたい人向きかな。。。
まだ日が明るいうちに三股まで下山で来たらあなたは相当なる健脚です^^
ちなみにこのルートを日帰りでこなすと1日で体重が2〜3キロ程痩せます。

普通にテン泊、小屋泊の縦走なら最高のルートです。
次回は来年の展覧会に向けて山の絵を描きに来よう。

ご興味ある方は是非々〜♪と、いつものようには言い難い^^;

名字でわかるあなたのルーツ&大滝山

お仕事のお知らせです。

小学館から発売の新刊「名字でわかるあなたのルーツ」
の表紙と中の挿絵を全て描かせて頂きました。
「名字でわかるあなたのルーツ 佐藤、鈴木、高橋、田中、渡辺のヒミツ」
出版社:小学館
著者:森岡浩(もりおかひろし)
定価:1200円+税


名字ルーツ_01s
著者の森岡浩先生が日本人の名前の由来を長年の研究から日本各地の
地名や史実や文化や風土を元に詳しく解説。資料としても大変興味深い内容です。
ご興味ある方は是非々〜!


あと、たまには山行を^^;
先々月の5月にボクのお山の先生が大滝山に日帰り散歩に行かれるので
お願いしてボクもついでに同行させて頂きました。

大滝山_01s
早朝4:00頃に松本市内から出発。
安曇野側から大滝山へは展望台の駐車場からゲートを挟んだ登山口までの
アプローチがとても長く、水場は登山口の沢にしかないのでここで汲んで
上まで登る事になる。

林道や登山道の直ぐ側には新鮮な熊床や熊糞がごろごろ。
この時期は登山者はあまり訪れないのを熊も知っているのであろう。


大滝山_02s
経由地の鍋冠山からはこんな感じの雪道が延々と続く。
踏み抜くと股下まで深く入る。
ピンクテープも雪で枝が折れて消失している箇所多数。
下山中の健脚な御夫婦以外は最後まで人とすれ違わなかった。
初めての人はルートを知っている人と行ったほうが無難。

大滝山_03s
山頂に上がるこの急登が一番の難所。
先行者の足跡を素直に辿ったままルートを間違えると
雪のブロックごと下へ滑り落ちる事になるので残雪期は注意されたし。

大滝山_04s
そして頂上に出ると晴れていれば天国の様な風景がどこまでも広がる。
ここで休憩しながら先生から美味しい珈琲を頂く。。。^^;
どんな分野でも何かを極めている人は全てがさりげなく自然である。

大滝山_05s
絵に描いたような素晴らしいコントラスト。
田淵行男先生や加藤文太郎先生もこの風景に魅了されたのだろう。。。
普段なら泊まり掛けでここで絵を描くのだが今回は日帰りなので
資料のため写真のみを撮る。

大滝山_06s
稜線はとても歩きやすい。

大滝山_07s
大滝山荘(夏期のみ営業)

この辺りで大体、標高2600mくらい。
ボクは草鞋に軽アイゼンで上まで登っちゃったけど(マネしちゃだめだよ^^;)
この時期はシャンクの入った登山ブーツ・10本爪のアイゼンと
ピッケルは必須のルートである。
帰りも同じ急登ルートならロープ等の登攀用具もあるとより安全。

大滝山_09s
しばらくして名残惜しつつも下山する。
途中行きでは気付かなかったイワカガミがお出迎え^^

まだ明るいうちに無事に帰れて良かった良かったと2人で労うのも束の間
駐車場で雌のニホンジカとバッチリ遭遇してしまう。
既にここまで浸食しているのを目の当たりに先生と2人でショックを受ける。。。

大滝山_08s
ちなみにボクの名字の鈴木のルーツは熊野から東日本、東北地方に広がった
山岳信仰の一族らしい。。。いわゆる修験者である。
どおりで納得^^;

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スズキサトル SUZUKI SATORU

Author:スズキサトル SUZUKI SATORU
かれこれ25年以上イラストレーターをしております。ブッシュクラフトを中心としたキャンプスタイルを絵本やイラストとともに提案しております。

『イタリア・ボローニャ
国際絵本原画展』
ノンフィクション部門
2011・2012・2013年度入選

日本理科美術協会会員

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