葡萄杢のククサ(Figured Wood Kuksa)
皆さんまいどです^^
以前から製作していたククサがやっとこさ完成したので
簡単な製作過程も含めて写真を掲載します。
素材は北海道産の樺の瘤なのですが、カットしてみて吃驚。
「葡萄杢」と言われる葡萄の房が連なっているように見える大変珍しい瘤でした。
トラウト用リールの木製ハンドルのノブや工芸品などによく使われる高級材です。
まずククサは瘤の中をくり抜くという作業をしないと作れないので
普通の木工職人さんなら葡萄杢でこのようなもったいない使い方は
余程の物好きかオーダーではない限り作らないと思う。
作った本人が言うのもアレですが、こんな贅沢なククサ見たこと無い^^;

最初は、彫刻や鹿の骨を使ったアレンジも考えていましたが、あまりに素材の
葡萄杢が主張するのでそのままの感じを活かして余計な装飾は止めておきました。
ボクは葡萄と言うよりも満天の星空のような小宇宙の模様にも見える。


表裏ともに模様がびっしり入っています。
深さが余りないのでコップよりも皿やボールに丁度いい感じです。
容量は200ccちょいと言う感じでしょうか。

今回、特別に『Bush n' Blade』の大泉さんに作って頂いたククサ紐が
丁度アクセントになっていてシンプルな形のククサを引き立ててくれております^^
あとこのククサは取っ手が殆どない分、この紐が機能的にもとても重要な役割を
果たしております。鹿の骨飾りの仕組みも大変素晴らしいです。
あと実はこの瘤は『Bush Craft Inc.』の相馬さんからの頂き物で元々はひとつの大きな
瘤でしたがククサにするには少々大き過ぎるので半分に切ってもらいました。
なので相馬さんのほうに、もうひとつの姉妹ククサがあります。
ありがたい事にこれも何かの縁やね。^^

瘤は本来、枝になる部分が何らかの原因で瘤状になってしまった物なので
時として内部に小石等が入っていたりする場合があります。
ボクはいつもお世話になっている柳澤木工所さんで切ってもらいました。
このくらいの大きな瘤をカットするのは専門の機械がないと難しいです。

乾燥している場合の瘤はとても堅いのでボクは最初にバケツに一週間程水に漬けて
彫りやすいように木を柔らかくします。中に虫が居そうな場合はこの時に塩水で
煮てしまったほうが良いかもしれません。
スプーンナイフで中央から少しづつ彫っていきます。
彫る際も乾燥して行きますので水をかけながら彫っていきます。
ナイフを扱う際は必ず革手袋をして下さい。

予想以上に虫喰いの穴の範囲が広いのと外側にまで貫通するほどに深かったので
通常のククサの形は諦めて、杯のようなククサ型に予定を変更しました。

最終的には底から4cmのところで虫喰いの穴は全てなくりました^^;
そのおかげで底部分に集中していた葡萄杢が出現。
この時点で既にとんでもないククサになることが予想されたので
大体のデザインを決めて形を仕上げていきます。
ここまで彫り込んだら材が割れないように水は止めて
今度はオイルを染み込ませて彫っていきます。

ちなみにこれがよく見られる普通の瘤をくり貫いた状態。
なのでこの葡萄杢の瘤がどれだけ凄いのかよく分かる。

普段の仕上げはナイフのみでペーパーはかけないのですが
今回、模様を綺麗に出す為にツヤツヤに磨いております。
最後にじゅうねん油でフィニッシュ。
ここまでの瘤になるのには大変な年月と自然の運があったはず。
ボクもこの立派なククサに負けないよう日々頑張ろうと思いました。
ではでは!
以前から製作していたククサがやっとこさ完成したので
簡単な製作過程も含めて写真を掲載します。
素材は北海道産の樺の瘤なのですが、カットしてみて吃驚。
「葡萄杢」と言われる葡萄の房が連なっているように見える大変珍しい瘤でした。
トラウト用リールの木製ハンドルのノブや工芸品などによく使われる高級材です。
まずククサは瘤の中をくり抜くという作業をしないと作れないので
普通の木工職人さんなら葡萄杢でこのようなもったいない使い方は
余程の物好きかオーダーではない限り作らないと思う。
作った本人が言うのもアレですが、こんな贅沢なククサ見たこと無い^^;

最初は、彫刻や鹿の骨を使ったアレンジも考えていましたが、あまりに素材の
葡萄杢が主張するのでそのままの感じを活かして余計な装飾は止めておきました。
ボクは葡萄と言うよりも満天の星空のような小宇宙の模様にも見える。


表裏ともに模様がびっしり入っています。
深さが余りないのでコップよりも皿やボールに丁度いい感じです。
容量は200ccちょいと言う感じでしょうか。

今回、特別に『Bush n' Blade』の大泉さんに作って頂いたククサ紐が
丁度アクセントになっていてシンプルな形のククサを引き立ててくれております^^
あとこのククサは取っ手が殆どない分、この紐が機能的にもとても重要な役割を
果たしております。鹿の骨飾りの仕組みも大変素晴らしいです。
あと実はこの瘤は『Bush Craft Inc.』の相馬さんからの頂き物で元々はひとつの大きな
瘤でしたがククサにするには少々大き過ぎるので半分に切ってもらいました。
なので相馬さんのほうに、もうひとつの姉妹ククサがあります。
ありがたい事にこれも何かの縁やね。^^

瘤は本来、枝になる部分が何らかの原因で瘤状になってしまった物なので
時として内部に小石等が入っていたりする場合があります。
ボクはいつもお世話になっている柳澤木工所さんで切ってもらいました。
このくらいの大きな瘤をカットするのは専門の機械がないと難しいです。

乾燥している場合の瘤はとても堅いのでボクは最初にバケツに一週間程水に漬けて
彫りやすいように木を柔らかくします。中に虫が居そうな場合はこの時に塩水で
煮てしまったほうが良いかもしれません。
スプーンナイフで中央から少しづつ彫っていきます。
彫る際も乾燥して行きますので水をかけながら彫っていきます。
ナイフを扱う際は必ず革手袋をして下さい。

予想以上に虫喰いの穴の範囲が広いのと外側にまで貫通するほどに深かったので
通常のククサの形は諦めて、杯のようなククサ型に予定を変更しました。

最終的には底から4cmのところで虫喰いの穴は全てなくりました^^;
そのおかげで底部分に集中していた葡萄杢が出現。
この時点で既にとんでもないククサになることが予想されたので
大体のデザインを決めて形を仕上げていきます。
ここまで彫り込んだら材が割れないように水は止めて
今度はオイルを染み込ませて彫っていきます。

ちなみにこれがよく見られる普通の瘤をくり貫いた状態。
なのでこの葡萄杢の瘤がどれだけ凄いのかよく分かる。

普段の仕上げはナイフのみでペーパーはかけないのですが
今回、模様を綺麗に出す為にツヤツヤに磨いております。
最後にじゅうねん油でフィニッシュ。
ここまでの瘤になるのには大変な年月と自然の運があったはず。
ボクもこの立派なククサに負けないよう日々頑張ろうと思いました。
ではでは!