絵描きゴトキャンプゴト。

スズキサトルのイラストやアウトドア活動を紹介していくブログ。

山とパイプ

皆さんまいどです^^

今回も前回に引き続きブッシュクラフト的な自作道具を紹介したいと思います。
先に言ってしまうとパイプタバコです。

歴史は古くアメリカの先住民の儀式的道具から16世紀の中頃ヨーロッパに
広がったと言われています。

構造は比較的簡単で器用な人なら誰でも作れると思います^^
自作キットもあるくらいで懲り出すととても高価な工芸品になったりします。
またパイプは大変奥が深いので著名なパイプ作家さんにオーダーすると
高価なバイク1台分くらいになったりします。

パイプタバコ_01s
樺の瘤と竹の根のパイプ
マテリアル:樺の瘤/竹の根/革/骨
全長:15cm
重量:65g


ボクは自然の素材だけで全て作りたかったので
「樹脂パーツ・金属等の金具」は一切使用しませんでした。
仕上げは蜜蝋ワックスを塗り込んで磨いております。

本来、パイプのボウル(火皿)部分はホワイトヒース(ツツジ科の灌木の根)で
作るのですがボクは以前製作した「葡萄杢のククサ」で取っ手になる
予定だった部材を利用して作りました^^

パイプは他にも様々な型の種類があって大変面白いです。
今回ボクが作ったのは「アップルベント」と言うタイプ。
手の中で握った感じがリンゴを持ったようなとても心地良い手触りです。

ボウル部分の黒い模様は元々は虫喰いの痕。
以前、刃物鍛冶の大泉さんに瘤の穴の埋め方を教わったので
試してみたら虫が移動した跡を見られるような楽しい感じに^^

「無理に傷痕を消すのでは無く残して見せるのがブッシュクラフト流〜」

パイプタバコ_06s
あと、野外用パイプには蓋は必須。
無いと移動中に吸い殻の灰が外に出てしまいます^^;
目安は蓋を外した時に「ポン!」と音が鳴るくらいきっちり嵌っていればOKです。
ボクは革で自作したけど手軽なところでワインのコルク栓でもいいかもしれない。

パイプタバコ_07s
マウスピース(吸口)は竹の根の削り出し。
一般に使われる素材のエボナイト(硬質ゴム)やアクリル樹脂に比べて軽いです。
中の煙道を掃除するために取り外せる仕組みになっています。
自作の場合はここのダボ加工の調節が一番難しいかもです。

パイプタバコ_02s
他の特徴として下の「竹のパイプスタンド」は
スタンド以外にも「コンパニオン※」としての機能も併用しています。

※パイプ喫煙で必要な3つの道具が1つになってます。
普通は金属ですが竹でも全然問題なし、超軽量。
竹って凄いな^^

パイプタバコ_05s
まずは「スプーン」
喫煙後の煙草の灰をかき出したり^^

パイプタバコ_04s
そして「タンパー」
煙草を押さえたり、整えたり、火種を移動したりと一番使います。
竹で作る場合は節のところを利用するといいです。

パイプタバコ_03s
最後に「ピック」
詰めた煙草を掻き混ぜたり、刺して空気の流れを調整したりします。
ただ、調子のいいときは殆ど出番無し。

パイプタバコ_08s
ライターはボウルの淵を焦がしやすいのでマッチが一番火を着けやすいです。
パイプ用の葉は様々な種類があるのですがこちらも奥が深いので
色々試して好みに合った物を見つけて下さい。
ただ、自分で作ったパイプで吸うとどんな葉も美味しく感じてしまう…
やっぱり気分て大事やね^^;

パイプタバコ_09s
煙草の葉はタンパーを使うより感覚が分かりやすいのでボクは指で詰めてます。
詰め加減はカステラを押したくらいでしょうか。
あと長くゆっくり燻らせるにはボウルの穴の大きさが
直径1.8〜2cm、深さはその2倍くらいあるといいです。

あと、パイプと普通の紙タバコの違いは、簡単に例えると紙タバコは3分程度で
終わりますがパイプは最後までちゃんと吸うと60分くらい掛かります。
お菓子とディナーのフルコースくらいの違いがあります^^;
なので1回吸うだけでお腹いっぱいです。

しかも目を離すと直ぐ火種が消えてしまうので
適度に集中しないと最後まで吸えません。
なので休憩中にちょっと一服とか歩きタバコなんてもってのほか。

また日本の「煙管」は3服程吸ってお終いです。
最近の時代劇でちゃんと煙管を吸えてるシーンは少ないです。
パイプ同様、日本ではロストカルチャーになりつつある文化でもあります。

パイプタバコ_10s
写真は大町山岳博物館に展示してある日本の山登の父と言われる
登山家の槇有恒(まき ゆうこう)先生の愛用していた特注のパイプ。
見るとちゃんと蓋もあるので持ち運びを想定しての野外仕様です。

登山道具ではないこう言った品をあえてアイガー東山稜初登攀の際に
持参するのは先生の文化を大事にする人となりが伺えます。

パイプタバコ_11s
ちなみにボクが山で一服するのはその日の長い山行が終わり
目の前の美しい景色を絵に描きたいと思った時に1回だけです。
山行が終わった直後では身体のエンジンがフル回転のままで絵に集中出来ません^^;
気持ちと身体を切り替える際に必要な儀式になっています。
なのでボクにとってのパイプは最初に紹介した
先住民と同じ意味合いに近いかもです。

最後に山での喫煙はルールやマナーを守るのが大前提です^^;
良識あるジェントルマンの皆さんにはとてもオススメです。

ではでは!

ワンダーフォーゲル2017年2月号 地図読みとロープワーク Q&A123

お仕事のお知らせです^^

山と渓谷社 ワンダーフォーゲル2017年2月号
発売日 2017.01.10発売
販売価格 本体926円+税
https://www.yamakei.co.jp/products/2816914126.html

特集 徹底解説! いちばん知りたい山の2大技術
「地図読みとロープワーク Q&A123」
ロープワーク Q&Aの全内容のイラストを描かせて頂きました。

2017-02ワンダーフォーゲル_01s
実践的なロープワークだけではなく、ロープのメンテナンス・種類
またツェルト・タープの張り方など現場で大変役に立つ充実した内容です^^

2017-02ワンダーフォーゲル_02s
意外と間違ってやっちゃっているダメなチェストハーネスなど
シュリンゲの使い方にちょっと自信が無い人も今回チェックのため
一読するといいかもです。
ボクも今回のお仕事で大変勉強になりました^^

「日々の小さな練習は現場での大きな安心に繋がる」

あと同誌連載の「亀田こもの商店」のほうも宜しくお願いいたします^^
ご興味ある方は是非々!

ではでは!

白樺の皮のコーヒードリッパー

皆さんまいどです^^
そして本年も何卒宜しくお願いいたします!

この季節、お外で暖かいコーヒーでも入れたくなります。
そこで今回はブッシュクラフト的な白樺の皮を使った
コーヒードリッパーをご紹介。
白樺の皮が手に入れば誰でも簡単に作れるクラフトです^^

現在ボクが出演しているFM松本のラジオ番組フィールダー誌面でも
紹介した事があるのですがこちらのブログでも改めて紹介したいと思います。

白樺の皮ドリッパー_01s
使い方はこんな感じ。
写真の様に「Yの字」の枝を地面に刺せばどんなポットにも使用する事が来ます。
なので必要なのはペーパーフィルターと白樺の皮だけ。
白樺が良く生えているボクの地域なら持って行くのはペーパーフィルターだけでも
いいかも知れない。

白樺の皮ドリッパー_02s
構造は至って簡単。
半円の白樺の皮(写真は直径約25cm)とYの字の枝を用意。
現地で作るならクッカーの鍋の蓋を利用して下さい。
ナイフに慣れていない人はハサミで切ったほうがいいかも。

この冬の時期、白樺の皮は雪の重み等で良く倒れている事があるので
使用するならそう言った倒れてからあまり日が経っていない
木が腐っていない状態の物がいいです。
剥いだらよく川の水で丹念にしごいて薄皮を取る感じで洗うと
写真のような状態になります^^

白樺の皮ドリッパー_03s
後は写真のように白樺の皮を漏斗状に丸めて枝を挟むだけ。

白樺の皮ドリッパー_04s
この白樺の皮。
カナダの先住民達が作る「バーチバークカヌー(Birchbark Canoe)」と言われる
白樺の皮で作った伝統的なカヌーにも使われています。

なので水に大変強く、実際に今回の写真の物もかれこれ1年近く使っています。
しかも毎回、キャンプ等で使うほうがやわらかくなり結果的に長持ちします。
また割れてダメになってしまっても最終的には
焚火の着火材にもなるのでなんてエコ!^^

普段のキャンプにいつもとはまた一味違った
白樺のコーヒードリッパーに挑戦してみては!

ではでは!

年末年始の雑誌のお仕事

あけましておめでとうございます!
2017年初ブログ、正月太りのアシがお送りしまーす。

小学館 マネーポスト2017年新春号(2016年12月1日号)
「2017年の大本命株ベスト35」のイラスト

20170105mpost01.jpg

やはり2017年はトランプさんの動向に注目ですね。

20170105mpost02.jpg


小学館 幼稚園 2017年2月号
「たのしいね!ゆきあそび」の雪遊びの紹介

20170106youchien01.jpg

イラストでなく、おじさんが雪で遊んでいます。
子どもも大人も雪遊びを思いっきりたのしもー。

20170106youchien02.jpg


その他、2016年年末のお仕事

小学館 週刊ポスト(2016年12月16日号)
「伊藤忠、サントリー、リクルートで行なわれた伝統の宴会芸」のイラスト数点
NEWポストセブン


集英社  『週刊プレイボーイ』3&4新年合併特大号(1月5日発売)
総力特集!拡大する「オヤジ病の低年齢化」を食い止めろ!のイラスト数点
週プレNEWS


扶桑社 週刊SPA!(2016年12月27日号)
特集:みんなバカになる!「スマホ中毒」の悲劇 
「スマホで病気になりました」の実態のイラスト

今年もよろしくお願いします〜。

Fielder vol.31「自給自足技法」 

お仕事のお知らせです^^

12月24日発売発売の
フィールダー vol.31 笠倉出版社 自給自足技法 特集「新説熊対策(p74〜79)」
にてイラストを描かせて頂きました^^


内容は専門の学者からインタープリンター(自然解説員)・猟師・熊牧場オーナー
・山岳救助隊・トレイルランナー・格闘家・プロレスラーによる多分野の
専門家による熊対策術を紹介。

殆どのアウトドア誌では熊と遭遇しない、又は出会った際の対処はよく
紹介されてますが、実際に熊に襲われた場合どうすれば助かるのか?
の方法はあまりありません。

ただ、実際に熊に襲われて生還した人の殆どは鉈・ナイフ・手斧・アイゼン等の
刃物で熊の頭部に相当な反撃をしています。なのでボクは登山を含め山へは必ず
フィックスナイフを1本持っていきます。
もちろんそんな事が起こらないようにするのが一番ベストです。

fielde_vol31_02s.jpg
ボクの場合は山に入る前に一度、エマージェンシーホイッスルを吹いて
大きな音を出します。それだけでもこれから入る山の動物達と自分との距離が
保てるので無用に野生動物と遭遇したくない人にはとても有効です。
動物と出会いたい人は別ですが^^

ご興味のある方是非々!

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SUZUKI SATORU        スズキサトル

Author:SUZUKI SATORU        スズキサトル
かれこれ20年以上イラストレーターをしております。日本ではまだ馴染みの少ないブッシュクラフトワークを中心としたキャンプスタイルを絵本やイラストとともに提案しております。

『イタリア・ボローニャ
国際絵本原画展』
ノンフィクション部門
2011・2012・2013年度入選

お仕事のご依頼、ご意見・ご質問等ございましたらお気軽にどうぞ♪

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