絵描きゴトキャンプゴト。

スズキサトルのイラストやアウトドア活動を紹介していくブログ。

銀座NAGANO「信州の伝統的工芸品の技術をつなぐ」

お知らせです^^

今月の24日(金)〜25日(土)の2日間に渡り東京「銀座NAGANO」で開催されるイベント
「信州の伝統的工芸品の技術をつなぐ 」にて「PICCHIO WORKS」の製作を
担当している柳澤木工所さんが出演・ワークショップを行ないます。

「信州の伝統的工芸品の技術をつなぐ 」
●イベント1日目24日(金)
●イベント2日目25日(土)

※体験講座「信州からまつミニ黒板づくり」(予約制)
信州からまつの枠を「浮づくり」という特殊な加工でつくり
かわいい黒板を組み立てるワークショップです。
かわいい黒板消しとチョークをお付けします。
小学生以下の方は保護者同伴でご参加願います。

また今回特別にピッキオワークスの「マキステーブル」も展示されるので
ご興味がある方は銀座NAGANOへゴーだ!

柳澤木工所01
写真はパドルターナーを製作している社長の柳澤哲夫さん。
その確かな伝統の技術と精度で二年連続ウッドデザイン賞入選。

マキステーブル天板_01
写真はマキステーブルにて撮影。
天板はカラマツ材を使い木目が浮き上がる「浮づくり」加工で仕上げています。

マキステーブル天板_02
いいテーブルで撮影したらちょっと焦げたパンも美味しく見える?^^

マキステーブル天板_03
ボクは仕事柄、キャンプ道具を撮影する機会があるので背景には特に気を使います。
ちなみに写真の試作ナイフは地元のナイフ作家さんの平林秀幸さんと現在製作中の
「和式ブッシュクラフトナイフ」。
もちろんこちらも追々情報公開していきたいと思います^^

「ヒラバヤシヒデキカコウジョ」

ではでは!

山での出会い。

皆さんまいどです^^

ボクは山を登ることの好きなひとつに人との出会いがあります。
年齢 性別 立場など関係なく険しい山の上では人間も動物も生き物全てが平等です。
プロの登山家でも運悪く死んでしまうこともある世界です。
しかし山の神様の不思議パワーのおかげかどうか分かりませんが^^
時として素晴らしい出会いがあったりします。

常念岳01_s
写真はボクの好きなルートで田淵行男先生も雷鳥をよく撮りに行かれた前常念岳。

実は昨年登った常念岳山頂で、偶然お会いした画家の松本晶さんとのご縁があり
ご好意で日本理科美術協会さんの会員に加えて頂ける事になりました。
松本さんのご専門は哺乳類でちょうどボクが狸の尻皮をしていたので
ご興味頂いたのかもしれません^^;

日本理科美術協会とは主にサイエンスアートを専門とする画家集団の協会です。
その範囲はとても広く自然科学や動植物だけではなく
古代の甲冑や近代の歴史的な兵器や軍事文化などを描いている作家さんも多いです。
会員紹介ページで見ることが出来ますのでご興味あるかたは是非〜^^

シガマッコウクジラ_s
<松本市四賀化石館:シガマッコウクジラ 監修:木村敏之>
タープ_s
<Bush Craft Inc.:3x3タープの張り方>
大筒_s
<大筒の作り方>
尺寸_s
<尺と寸>

ボクは古生物の復元画や日本古来から伝わる道具とその作り方や使用方法。
既にロストカルチャーになりつつある火打金を使った火熾しや山伏といった
野外の生活文化を描いて行きたいと思っております。

常念岳02_s
写真の前常念岳を下る中央の人物は今回登山でご一緒した
Bush Craft Inc.の相馬さん。
社長自ら製品テストを兼ねて標高2800m〜マイナス5℃のなか
2人でビビィ泊で縦走してみたり楽しかったです^^

常念岳03_s
あと、この前常念岳ルートは登りも下りも水場が全くありません。
特に登りは隣りの常念小屋まで行くのに一度山頂付近まで登ってから
また下がらなければならないので夏は最低でも2〜3L以上の水は
持って行って下さいませ。

ではでは!

山とパイプ

皆さんまいどです^^

今回も前回に引き続きブッシュクラフト的な自作道具を紹介したいと思います。
先に言ってしまうとパイプタバコです。

歴史は古くアメリカの先住民の儀式的道具から16世紀の中頃ヨーロッパに
広がったと言われています。

構造は比較的簡単で器用な人なら誰でも作れると思います^^
自作キットもあるくらいで懲り出すととても高価な工芸品になったりします。
またパイプは大変奥が深いので著名なパイプ作家さんにオーダーすると
高価なバイク1台分くらいになったりします。

パイプタバコ_01s
樺の瘤と竹の根のパイプ
マテリアル:樺の瘤/竹の根/革/骨
全長:15cm
重量:65g


ボクは自然の素材だけで全て作りたかったので
「樹脂パーツ・金属等の金具」は一切使用しませんでした。
仕上げは蜜蝋ワックスを塗り込んで磨いております。

本来、パイプのボウル(火皿)部分はホワイトヒース(ツツジ科の灌木の根)で
作るのですがボクは以前製作した「葡萄杢のククサ」で取っ手になる
予定だった部材を利用して作りました^^

パイプは他にも様々な型の種類があって大変面白いです。
今回ボクが作ったのは「アップルベント」と言うタイプ。
手の中で握った感じがリンゴを持ったようなとても心地良い手触りです。

ボウル部分の黒い模様は元々は虫喰いの痕。
以前、刃物鍛冶の大泉さんに瘤の穴の埋め方を教わったので
試してみたら虫が移動した跡を見られるような楽しい感じに^^

「無理に傷痕を消すのでは無く残して見せるのがブッシュクラフト流〜」

パイプタバコ_06s
あと、野外用パイプには蓋は必須。
無いと移動中に吸い殻の灰が外に出てしまいます^^;
目安は蓋を外した時に「ポン!」と音が鳴るくらいきっちり嵌っていればOKです。
ボクは革で自作したけど手軽なところでワインのコルク栓でもいいかもしれない。

パイプタバコ_07s
マウスピース(吸口)は竹の根の削り出し。
一般に使われる素材のエボナイト(硬質ゴム)やアクリル樹脂に比べて軽いです。
中の煙道を掃除するために取り外せる仕組みになっています。
自作の場合はここのダボ加工の調節が一番難しいかもです。

パイプタバコ_02s
他の特徴として下の「竹のパイプスタンド」は
スタンド以外にも「コンパニオン※」としての機能も併用しています。

※パイプ喫煙で必要な3つの道具が1つになってます。
普通は金属ですが竹でも全然問題なし、超軽量。
竹って凄いな^^

パイプタバコ_05s
まずは「スプーン」
喫煙後の煙草の灰をかき出したり^^

パイプタバコ_04s
そして「タンパー」
煙草を押さえたり、整えたり、火種を移動したりと一番使います。
竹で作る場合は節のところを利用するといいです。

パイプタバコ_03s
最後に「ピック」
詰めた煙草を掻き混ぜたり、刺して空気の流れを調整したりします。
ただ、調子のいいときは殆ど出番無し。

パイプタバコ_08s
ライターはボウルの淵を焦がしやすいのでマッチが一番火を着けやすいです。
パイプ用の葉は様々な種類があるのですがこちらも奥が深いので
色々試して好みに合った物を見つけて下さい。
ただ、自分で作ったパイプで吸うとどんな葉も美味しく感じてしまう…
やっぱり気分て大事やね^^;

パイプタバコ_09s
煙草の葉はタンパーを使うより感覚が分かりやすいのでボクは指で詰めてます。
詰め加減はカステラを押したくらいでしょうか。
あと長くゆっくり燻らせるにはボウルの穴の大きさが
直径1.8〜2cm、深さはその2倍くらいあるといいです。

あと、パイプと普通の紙タバコの違いは、簡単に例えると紙タバコは3分程度で
終わりますがパイプは最後までちゃんと吸うと60分くらい掛かります。
お菓子とディナーのフルコースくらいの違いがあります^^;
なので1回吸うだけでお腹いっぱいです。

しかも目を離すと直ぐ火種が消えてしまうので
適度に集中しないと最後まで吸えません。
なので休憩中にちょっと一服とか歩きタバコなんてもってのほか。

また日本の「煙管」は3服程吸ってお終いです。
最近の時代劇でちゃんと煙管を吸えてるシーンは少ないです。
パイプ同様、日本ではロストカルチャーになりつつある文化でもあります。

パイプタバコ_10s
写真は大町山岳博物館に展示してある日本の山登の父と言われる
登山家の槇有恒(まき ゆうこう)先生の愛用していた特注のパイプ。
見るとちゃんと蓋もあるので持ち運びを想定しての野外仕様です。

登山道具ではないこう言った品をあえてアイガー東山稜初登攀の際に
持参するのは先生の文化を大事にする人となりが伺えます。

パイプタバコ_11s
ちなみにボクが山で一服するのはその日の長い山行が終わり
目の前の美しい景色を絵に描きたいと思った時に1回だけです。
山行が終わった直後では身体のエンジンがフル回転のままで絵に集中出来ません^^;
気持ちと身体を切り替える際に必要な儀式になっています。
なのでボクにとってのパイプは最初に紹介した
先住民と同じ意味合いに近いかもです。

最後に山での喫煙はルールやマナーを守るのが大前提です^^;
良識あるジェントルマンの皆さんにはとてもオススメです。

ではでは!

ワンダーフォーゲル2017年2月号 地図読みとロープワーク Q&A123

お仕事のお知らせです^^

山と渓谷社 ワンダーフォーゲル2017年2月号
発売日 2017.01.10発売
販売価格 本体926円+税
https://www.yamakei.co.jp/products/2816914126.html

特集 徹底解説! いちばん知りたい山の2大技術
「地図読みとロープワーク Q&A123」
ロープワーク Q&Aの全内容のイラストを描かせて頂きました。

2017-02ワンダーフォーゲル_01s
実践的なロープワークだけではなく、ロープのメンテナンス・種類
またツェルト・タープの張り方など現場で大変役に立つ充実した内容です^^

2017-02ワンダーフォーゲル_02s
意外と間違ってやっちゃっているダメなチェストハーネスなど
シュリンゲの使い方にちょっと自信が無い人も今回チェックのため
一読するといいかもです。
ボクも今回のお仕事で大変勉強になりました^^

「日々の小さな練習は現場での大きな安心に繋がる」

あと同誌連載の「亀田こもの商店」のほうも宜しくお願いいたします^^
ご興味ある方は是非々!

ではでは!

白樺の皮のコーヒードリッパー

皆さんまいどです^^
そして本年も何卒宜しくお願いいたします!

この季節、お外で暖かいコーヒーでも入れたくなります。
そこで今回はブッシュクラフト的な白樺の皮を使った
コーヒードリッパーをご紹介。
白樺の皮が手に入れば誰でも簡単に作れるクラフトです^^

現在ボクが出演しているFM松本のラジオ番組フィールダー誌面でも
紹介した事があるのですがこちらのブログでも改めて紹介したいと思います。

白樺の皮ドリッパー_01s
使い方はこんな感じ。
写真の様に「Yの字」の枝を地面に刺せばどんなポットにも使用する事が来ます。
なので必要なのはペーパーフィルターと白樺の皮だけ。
白樺が良く生えているボクの地域なら持って行くのはペーパーフィルターだけでも
いいかも知れない。

白樺の皮ドリッパー_02s
構造は至って簡単。
半円の白樺の皮(写真は直径約25cm)とYの字の枝を用意。
現地で作るならクッカーの鍋の蓋を利用して下さい。
ナイフに慣れていない人はハサミで切ったほうがいいかも。

この冬の時期、白樺の皮は雪の重み等で良く倒れている事があるので
使用するならそう言った倒れてからあまり日が経っていない
木が腐っていない状態の物がいいです。
剥いだらよく川の水で丹念にしごいて薄皮を取る感じで洗うと
写真のような状態になります^^

白樺の皮ドリッパー_03s
後は写真のように白樺の皮を漏斗状に丸めて枝を挟むだけ。

白樺の皮ドリッパー_04s
この白樺の皮。
カナダの先住民達が作る「バーチバークカヌー(Birchbark Canoe)」と言われる
白樺の皮で作った伝統的なカヌーにも使われています。

なので水に大変強く、実際に今回の写真の物もかれこれ1年近く使っています。
しかも毎回、キャンプ等で使うほうがやわらかくなり結果的に長持ちします。
また割れてダメになってしまっても最終的には
焚火の着火材にもなるのでなんてエコ!^^

普段のキャンプにいつもとはまた一味違った
白樺のコーヒードリッパーに挑戦してみては!

ではでは!

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SUZUKI SATORU        スズキサトル

Author:SUZUKI SATORU        スズキサトル
かれこれ20年以上イラストレーターをしております。日本ではまだ馴染みの少ないブッシュクラフトワークを中心としたキャンプスタイルを絵本やイラストとともに提案しております。

『イタリア・ボローニャ
国際絵本原画展』
ノンフィクション部門
2011・2012・2013年度入選

日本理科美術協会会員

お仕事のご依頼、ご意見・ご質問等ございましたらお気軽にどうぞ♪

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